教科書に正しいことは書いてない
今朝のNHKドラマ「おひさま」では、終戦を迎えた陽子先生たちが、「国の指示」で今まで使っていた教科書を墨で塗りつぶすというシーンをやっていた。
これが正しいと思って教えてきたことを全否定されたようで、これはつらいなと見ていて思った。
教師をやめようと思ったとナレーションも言っていたし、これからどうなるかは知らないけれど、しかしながら、
これが、今でもやってる、教科書検定の走りだったんだろうなあと、思った。
間違ったことを教えてしまった苦い挫折。こどもには正しいことを教えたい(という教師のエゴ)から、正しいことを書かれた教科書を使う。
だから、国の指定した教科書を・・・
???
いや。それにしても、国の指定した教科書は、絶対間違いを書かないのかな?
そんなに国を信用しちゃって大丈夫なのかな?
国に相当に重要な判断をゆだねてないか?
そんなことよりも、教科書に書かれていることは、その時代時代の価値観で大きく変化しますよー
という当たり前すぎる事実こそ、教えたらいいんじゃないかと、わたしは思う。
「正しい」なんてことは、この世の中にはたぶん、ほとんど存在してなくて、その人が思う正しいことをベースに、人はものを想い、行動するものだ。
だから、自分でよく考え、よく調べて、正しく行動し、その行動に責任を持てる大人になりましょうね、と、教育するところが学校なんじゃないのかしら。
ひとつの正しいことを先生が教えて、先生の言うとおりに行動する「よい子」を育成するんじゃなくて、
自分の生きる道は自分で判断できるだけの力を育てる場が、教育現場なんじゃないのかな?と、わたしは思う。
たとえば、黒塗りにした教科書と、新しい教科書を比較してみて、どうしてここを黒塗りにしなければならなかったのか、
比較、検討し、当時の国の考え方、変更点を客観的に評価・分析する
どっちが、いい、悪い、なんてものは、当時の人ではないわたしたちには、わかりっこないんだから、
できることは、できるだけ冷静な視点で、その時、何が起こったかを見ること。
自分で考えるのは、もう少し後でもいいんじゃないだろうか。
多様な考え方がある、という事実こそ、まずは受け止めることでしょう。そこからしか、思考できない。「自分の考え」なんて生まれない。
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そういう意味で、日本は遅れているし、なんだかんだ言っても欧米はすごいなと思う。
たとえば、昨日の海外ドキュメンタリーでは、「この子に心の薬は必要か」をやっていた。
http://www.nhk.or.jp/wdoc/backnumber/detail/101111.html
精神疾患のこどもに、薬を投与するのは是か非か? その重い問いかけに、テレビは真っ向からいどむ。
治療現場にテレビカメラが入るのはどうか?と、わたしは思う立場なのだけど、
そんなことは、100も承知。「テレビカメラ」として、そこに参画する覚悟のもと、BBC放送局は治療現場にも行くし、こどもたちにも直接インタビューを試みている。
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