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バランス

昨日の会議で、思わず、

「バランスが悪いじゃないですか」

と、言っていた。

「バランスが悪いからこそ、ああした活動ができるんです。

 バランスがよかったら、あんなすごいことできません」

と、反論された。

そのとおりだと思った。

すごい活動だ。

「でも、それでいいんですか?」

(もっとも大事にすべきは、あっちではなく、こっちでは

 ないのでしょうか?)

相手の人も、思わず、ぐっとなった。

これは、圧倒的な正論だ。

どうしたらいいんだろう・・・・。ちょっと苦い後味が

その場を包んだ。

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わたしはそんな正義の味方のような人間ではない。

あれは「聞いてしまった」わたしなりの責任の

とり方。

人は誰にでも大小はいろいろだけど、ゆがみがある。

好きなのは、誰よりも自分の「ゆがみ」や「ねじれ」を

自覚して、それを抱えて、それでもなお、自分として

生きようとしている人だ。

つまり。

ーーどうしてわたしはあんなふうに言ったんだろう?

取材対象者云々というよりも、

「取り上げるからには、そこまで引き受ける覚悟を持ってよね」

と、制作者に言いたかったんじゃないだろうか。

何かをする、ということはそれだけで、誰かを傷つけて

しまっているかもしれない。

それを承知で、それでもなお、自分のつきあげてくる

想いで、何かを成し遂げようとしてしまう、自我。

やってしまったあとに、とりかえしのつかないことを

してしまった・・・と、悔やむこともあるかもしれない。

それを抱えて、そして、生きる。

誰も許してくれないし、ましてや自分を許すこともできないまま。

生きる。

重いのだ。生というものは。

扱いは慎重に。

「そこまでする価値があるかどうかってことでしょうね」

というのは、ある意味、言い得て妙のコメントだった。

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バランスは、極端に走りそうになる自我にかけるブレーキ。

どこを点として、バランスをとるのかが、重要になってくる。

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