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市町村アカデミーで講義を行いました

昨日、千葉の自治体職員向け研修施設、市町村アカデミー
にて、自治体の子育て支援担当者向けの講義をさせて
もらいました。

ここに呼んでいただくのも3回目となり、かなり勝手が
わかってきた感じです。

現場の中堅どころの職員さんが4日間、缶詰になって、
みっちり研修を受けるというなかの一こま。

「みなさんがいない間、職場はどうなっているか、
 仕事が滞っていないか、それもマネジメントであり、
 ワークライフバランスを考える第一歩になると
 思います」
みたいなお話もさせてもらいました。

講義の内容は、地域コミュニティで行う子育て支援に
ついてということで、行政だけが、なんでもかんでも
やってあげるような施策は無理があるし、ムダが多い
というような説明を冒頭に行い、後半では講義最初に
突然指名した5名の方にわがまちの次世代育成支援の
事例報告をしてもらいました。

秋田県秋田市、福島県南相馬市、神奈川県相模原市、
広島県呉市、熊本県多良木町から来てくださっている
行政職員さんを指名し、

「後半に発表していただきますので、ご準備よろしくね」
とお願いしたところ、

さすが、みなさん、さくさくっと
わがまちの次世代育成支援の取り組みについてお話して
くださいました。
どうもありがとうございました!

秋田市、南相馬市、呉市はわたし自身が旧知の自治体
なので、だいたいの様子がわかっており発表をお願い
したのですが、

一方、相模原市は待機児問題で結構大変な市ではない
かということと、多良木町は少子化であたまを悩ませ
ているのではないかということで
発表をお願いしました。

発言とわたしがコメントした内容は次の通り

・秋田市の子育てクーポンは、取り組みとしては目玉と
 なる事業といえるが、財源確保が課題ではないか。
 また、ここで呼び込んだ親子を子育てサロンなど日常
 の子育てにつなげる工夫が必要

・南相馬市では、やる気のある市民にNPOを立ち上げて
 もらい、ファミサポを実施してもらっている。
 行政はその財源確保などバックサポート。担当者の方は
 市民のやる気を上手に引き出す感性をお持ちの方
 (ご本人はそう言われるとびっくりすると思うけれど、
 そうなんだね、これが)

・待機児対策も行いつつ、市内の全部の園で地域子育て
 支援センターも実施しているという相模原市。
 懸念は、保育士の疲弊。そんなになんでもかんでもで
 きるのか?「行政職員自身がこんなに疲れていますので、
 現場はもっと大変だと思います」とのこと。
 こういう声って、中央に届くのかしらん??

・呉市の担当者の方が今になっておられるのは、学童期の
 子どもの居場所の確保。学校の理解が得られず、場所も
 確保してもらうのに一苦労の状況。
 保育園の待機児をゼロにしようとしたら、どうしたって
 放課後の学童対応もついてくる。

 「実は保育以上に学童が心配」という話をさせてもらう。
 なぜなら、学童保育には、保育や幼稚園ほどの基準や
 規定も設けられておらず、各地で勝手に行われている状況。
 しかもスタッフの雇用の確保もままならない。
 職員は不安定で地位も低いので、畢竟、質がばらつく。

 「学童の待機児ゼロだと?こんなおそまつな制度とカネ
  ではできっこない。ふざけるなーって、言っちゃって
  ください(笑)」
 
 って言いました。

・多良木町は、人口11000人の町。公立保育所は
 民営化が進み、子育て支援なども私立の保育園が担う
 状況。
 ここのまちの一番の課題は、若者がいないこと。
 「企業誘致を考えている」と職員さんはおっしゃったの
 だけど、実現可能性はあるんだろうか??

 粛々と、子育て支援は当たり前のように行わなければ
 ならないのだけど、その一方で、まちそのものを維持
 していくための、これまでとは違った一手を打たなけ
 ればならないのだと思う。
 
 それは、首長さんをはじめとする政治の仕事なのかも
 しれないけれど・・・。それこそ、町民をあげて
 みんなで考えることなんじゃないかな?と思う。
 第二の夕張はごめんだって声、あちこちで聞くもの。

ってなところで、地域地域で抱えている課題は様々だし、
取り組み方法についても、それぞれの自治体の考え方が
ある。
そこを、ひとつのやり方でやりなさいってのは、
地方分権じゃないし、第一現実的ではないだろう。

地域資源もまちまちだしね。

・・・・・・・・・・・・・・・・

控え室で、偶然、お茶大の袖井先生と、九州大の藤井先生
にお目にかかりました。

藤井さんは、かつて労働省で女性局長をされてらした方。

育児休業法を作った話と、「だからファミサポが必要だ」
と思った話と、お金をどこからもってこようかってことで
雇用保険から出した話を伺いました。

「だから、ファミサポは働いている人だけっていわれて
 たんですね」
と、納得。

「そんなけちなこと言わないでってお願いしていたの
 だけど、自治体それぞれで考え方があって・・・」
なーんてお話を聞いたりして、でも、そういういきさつ
のなかで、
「当時は厚生省と労働省が分かれていて、ほんとに
 何にもなかった」というところから
少しずつ、少しずつだったんだなーと、改めて思いました。
 
まさしく、「ローマは一日にしてならず」。
で、この流れのなかで、わたしたちは、何をするか?
なんだよね。 

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